世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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マレー鉄道のシンガポール駅を降りたら目の前の通りを走る路線バスに乗って地下鉄ハーバーフロント駅へ。
ここハーバーフロント駅は地下鉄北東線の終点であり、インドネシアのパタム島へ高速船が出るターミナル。
そしてショッピングセンターの中にセントーサ・エクスプレスのセントーサ駅もあるのです。
セントーサ・エクスプレスはシンガポール島のセントーサ駅からセントーサ島のビーチ駅まで2.1kmを結ぶモノレール。
3階にモノレールの駅があり、セントーサ島入場券兼フリー乗車券を買ったら改札口へ。
なお、セントーサ島側にある3つの駅に改札口はありません。
セントーサ駅は両側に乗車ホームと降車ホームがあり、この駅だけガラス張りのホームドアが付く。
そして車両は2007年(平成19年)開通時に導入された日立製小型車の2両編成が使われている。
運転台背面に窓があるのだけれど、観光路線なのに日中でもカーテンを下ろしていたのはなぜだろう?
セントーサ島と言えば大きなマーライオン。
セントーサ・エクスプレスのモノレールとのツーショット撮影も可能。
ちなみに最初の写真の車両と色が違うけど、編成ごとに車体の色が異なっています。
ホームから駅舎の中に入ってまず目に付くのが両替店。
マレーシアから列車に乗ってシンガポールに入国後、初めての両替場所だ。
さっそくバックパッカーが両替をしようとレート表とにらめっこしてますね。
駅舎の中はマレー半島を縦断する長距離列車が出発するのにふさわしいドーム型。
1932年(昭和7年)、イギリス植民地時代の由緒ある建物だ。
列車の本数が少なく、駅に賑わいが無いのが寂しいところだけど。
かつて大勢の人たちが旅人を迎え、そして送ったであろう車寄せ。
現代は列車が着いたのに誰もいない、寂しい場所になってしまいました。
2011年(平成23年)7月にはマレー鉄道の終点がウッドランズになってしまう予定。
列車がこのシンガポール駅に来なくなったとき、駅舎の運命は・・・。
マレー鉄道の旅がだんだんと味気なくなってしまうのも残念。
列車から降りて駅舎に向かって歩いて行くと、ホームに立ちはだかるように小屋が2つ建っている。
これはかつてのマレーシア出国審査場。
現在のマレーシア出国はジョホールバルで行われているけど、かつてはシンガポール駅で行っていた。
その理由は、シンガポールにあるマレーシア鉄道の敷地が現在もマレーシア領内であるから。
シンガポールがマレーシアから独立したあともずっと問題になっていたが、これが解決することに。
来年にはマレーシア鉄道の土地が返還され、そのあおりでシンガポール駅も廃止に。
線路の終点には先ほどまで列車を牽引してきたディーゼル機関車が停車中。
すぐに機回し線を通ってクアラルンプール方に引き上げてしまった。
反対のホームにはマレーシア入国審査場が今も現役で残る。
シンガポール出国はウッドランズで行われるため、列車でマレーシアに行こうとすると出国と入国が逆になってしまう。
そのためここでは入国スタンプを押さないことになっている。
ホームでは食堂が営業中。
改札口は無いので、ここまでなら出入りが自由。
シンガポール駅廃止後、この食堂の運命は?
次は駅舎の中へ。
ジョホール水道を越え、マレーシアからシンガポールに入るとウッドランズ駅に到着。
ここはシンガポールの出入国管理を行う駅で、、建物の中は撮影禁止。
ジョホールバル駅と違い乗客は全員降ろされ、建物の中で入国審査を行う。
ちなみにこの駅での乗降は基本的にできないけど、マレーシアからの到着客だけは下車できる。
出国スタンプを押してもらったら列車に戻って発車を待つ。
乗客全員が列車に戻ってくるまで発車はしないので、あせることなく出国審査を受けてください。
おかげで終点目前なのに長時間停車・・・。
ウッドランズ駅からシンガポール領内をゆっくり走ってシンガポール駅に到着。
頭端式の駅で、乗客は列車の先頭に向かって歩いていく。
次回はシンガポール駅を紹介します。
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