世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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オークランド郊外にあるMOTAT(Museum of Transport and Technology)に行ってきた。
目的は保存されている路面電車たち。
観光用以外ではすべて廃線になったニュージーランド各地の路面電車が残されている。
いきなりだけど正門の前には保存運転用の線路が横切り、横の電停にメルボルン市電が停車していた。
本日は平日のため、昼食時を除いて30分間隔で運転。
航空機が多く展示されているMOTAT2まで6分程度のショートトリップが楽しめる。
なお、運賃は片道NZ$1で、博物館の入場券があれば無料。
時刻表に記載された以外で臨時運転していたウェリントン市電257号。
ウェリントンは1964年(昭和39年)に廃止になった、ニュージーランド最後の路面電車だ。
その中でもこの257号は、1950年(昭和25年)に製造されたニュージーランド最後の新造路面電車!
ここで保存されている路面電車は展示用の設備が無く、車庫の一部が見学できるようになっている。
左の車両は1921年(大正10年)製のウェリントン市電135号。
右の車両は1961年(昭和36年)に廃止された、1934年(昭和9年)製のシドニー市電1808号。
この車両は地元オークランドの248号。
1936年(昭和11年)に製造され、1956年(昭和31年)の全線廃止で廃車となった。
これらの車両はすべて動態状態に整備されている。
車庫の中では痛んだ車両のレストア中。
こんな作業をしているところを少し離れた通路から見ることができる。
一番興味深かった車両は1950年(昭和25年)廃線のワンガヌイ市電。
北島西海岸に位置するワンガヌイでは、このスチームトラムが客車を牽引していたそうだ。
しかも動態状態にあるそうで、できれば運転しているところを見てみたかった。
こちらは館内で展示されている"I am the Last Tram"242号。
オークランドの路面電車が廃止されるとき、さよなら運転として車体にペイントされて走った。
しかしこの車両は当時の現物ではなく、実際は1909年(明治42年)製の89号を再利用したもの。
本物は解体されてしまったのだろうか・・・。
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各地の路面電車が全廃されて久しいニュージーランド。
最大の都市オークランドでも1956年(昭和31年)に廃止されている。
その廃止から55年の時を経て、観光用だけど2011年(平成23年)に1.5kmの路線が復活した。
昔の車両の写真が大きくペイントされた車庫の建屋も真新しい。
開いた扉の間から見えた電車は、隣国オーストラリアのメルボルンで走っていたW2形。
1927年(昭和2年)に製造された、とても古い電車がオークランドを走る。
新型の低床電車よりも旧型電車の方がずっといい。
路面電車が走る場所は、ブリトマート駅からも歩いていかれるウィンヤード・クオーター。
再開発した港湾地区に1.5kmの環状線がある。
しかし線路は全線単線で線路や架線柱も真新しいけど、電車が走っている様子がない。
線路に沿って歩いていると、工事現場に遭遇!
レールが完全に剥がされてしまっているところもある。
停留所や車庫にもそんなお知らせは見当たらなかったし・・・。
渡航する前に確認した公式HPを、帰国後しばらくして見たら更新されていました。
開業したばかりなのに、2014年10月までの予定で運休です。
オークランドの鉄道の起点、ブリトマート駅からは西線・南線・東線など、いくつか路線が出ている。
そのうち、南線ペンローズ駅から3.6km伸びている盲腸線がオネハンガ支線。
列車はすべてブリトマート駅から直通運転されているが、日中は1時間に1本だけのローカル線だ。
線路は単線非電化で途中の行き違いもできず、2両編成の気動車がのんびり走る。
現在電化工事中で、架線も張り終わり、もうすぐ電車運転が開始される。
オネハンガ駅前には、約60年前の写真が壁にペイントされていた。
実はこの路線、一度廃線になっていたのを復活させたもの。
1873年(明治6年)、オークランド港とオネハンガ港を結ぶ目的で開通。
1973年(昭和48年)に旅客列車が廃止され、2006年(平成18年)に貨物列車も廃止された。
その後リハビリテーションが実施され、2010年(平成22年)に通勤列車の運転を開始。
将来はオークランド国際空港へ延長しようという構想もあるらしい。
ちなみに分岐点のペンローズ駅は本線のホームから少し離れた位置にあり、時刻表では別表記される。
こんなローカル線も、オークランド初の電車運転区間になる予定だ。
ベオリア・オークランドでは、気動車の他に客車列車も運行している。
しかし、起点のブリトマート駅には機回し線がなく、西線では途中にスイッチバックもある。
そこで運転台がある制御客車SD形を使用したプッシュプル運転で運行。
これで都市近郊鉄道の名に恥じない高頻度運転も可能になっている。
この客車は元々イギリス国鉄の車両で、1971年(昭和46年)から1975年(昭和50年)に製造された。
1998年(平成10年)に更新と改軌を受け、ニュージーランドにやってきた。
制御客車のSD形は、Suburban Drivingの略称。
中間に連結されるSA形は、Suburban Aucklandの略称になる。
2014年に電化が予定されているが、この客車の去就は未定。
前回紹介したADL形気動車の一世代前の車両がADK形気動車。
やはり西オーストラリアのパースで使われていた車両で、1993年(平成5年)に譲渡されてきた。
製造されたのは1968年(昭和43年)で、2004年(平成16年)に更新されている。
4両で編成を組み、両端にADK形、中間は付随車のADB形を連結している。
このADB形は車長がADK形より5mほど短く、原形の運転台が残っているのが特徴。
また、側扉も中間に1箇所しかない。
古い気動車だけど、車内はリフレッシュされている。
LED式の次駅案内表示機もあり、40年以上も前の車両には思えない。
それと、通勤車両という位置付けなのに、床はカーペット敷きという豪華さ。
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