忍者ブログ
        世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




虎尾駅の南隣にある虎尾糖廠の正門。

この正門の横から製糖工場の外へ延びる線路が1本ある。

レールが草に埋もれてしまっているけれど、ここに残っているのは軌間762mmと1067mmの3線軌道だ。

762mmの線路は台湾糖業鉄道の列車が走り、1067mmの線路は台湾国鉄への直通貨物が走った。


DSC_1560.JPG













3線軌道の線路はそのまま道路に進み、距離は短いけれど併用軌道になっている。

しかし残念ながらレールはアスファルトで埋められてしまった。

ただし、列車が走っていた時代は道路の幅がもっと狭かったようだ。

そして奥に見えるのが虎尾渓橋と呼ばれる鉄橋だ。


DSC_1563.JPG













虎尾渓橋は3線軌道のレールを残したまま現在整備中。

堤防が嵩上げされたので、鉄橋の途中に増水時に使う鉄門を造っている途中だった。

普通だったら撤去されてもおかしくないのに、列車が走らなくなった鉄橋を残すためにここまでしてくれている。


DSC_1566.JPG













実はこの鉄橋は歴史的に貴重なもの。

3種類の橋が架かっているけど、このうち真ん中のトラス橋が実に貴重なのだ。

元は開業当初の東海道本線京都~大阪間で使われていた鉄橋!

ちなみに仮開業のときから使用されていたとすると、1876年(明治9年)のものになる。

台湾・虎尾に移設されたのは1922年(大正11年)。

翌年の1923年(大正12年)には、当時は皇太子で摂政に就任していた昭和天皇が視察に訪れている。

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
トラックバックURL :
[368]  [367]  [366]  [365]  [364]  [363]  [362]  [361]  [360]  [359]  [358]  [HOME]
広告
プロフィール
名前: neκοmαsκ
職業: まだ解雇されていません
趣味: ほっつき歩くこと
カウンター
ブログパーツ
Visited Countries Map
Create your own visited countries map or check out the JavaScript Charts.
最新コメント
[04/14 きょうたろう]
[05/29 Apahapiz]
[05/20 Atetapai]
[05/18 Aporugim]
[05/10 Azahotsur]
ブログ内検索
広告












忍者ブログ / [PR]
/ Designed by 日常のつぼ
Copyright どっか行きたいな。BLOG. All Rights Reserved.