忍者ブログ
        世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




九州新幹線全線開通など、話題の多い今度の3月ダイヤ改正。

その陰でひっそりと消えていく車両がJR北陸本線を走る419系電車だ。

写真のように大きな断面を持つのっぺりとした先頭形状から「食パン」の愛称が付けられた。


P1270446.JPG














419系は、余剰になった寝台電車581・583系を1985年(昭和60年)に近郊型改造したもの。

米原寄りに連結されるクハ419形はクハ581形を改造した車両で、特急型の前面がそのまま残る。

食パンと呼ばれるクモハ419形やクハ418形は中間車を先頭車化改造した車両だ。

寝台電車の大きな断面に切妻型の運転台を付けたので、のっぺりとした前面になってしまった。


P1270443.JPG














車内はセミクロスシート化されたが、クロスシート部には種車のものがそのまま使われている。

座面を引き出せば寝台にもなるボックスシートなので、シートピッチはかなり広い。

そしてボックスシートの上には中段と上段の寝台を収納していたケースが今でも残る。


P1270438.JPG














側窓は種車の固定窓も残るが、一部は換気用に開閉できる2段窓に改造された。

国鉄型特急車両には標準装備だった横長の固定窓を4分割したので、ここも特徴的なアイテムになった。

ちなみに壁に埋め込まれた肘掛けは種車のもの。


P1270440.JPG














増設された扉は種車のものと同じ幅700mmの折戸。

これではラッシュ時に対応することができず、遅れの原因となっていた。

そのため最近のダイヤでは混雑する列車に入れないように運用されている。


P1270435.JPG














1両に2箇所あったトイレは片方が閉鎖され、奥の1箇所のみが使用されている。

トイレの前にある大きく開いたスペースは、かつて洗面台があった場所。

以前は洗面台の上にカバーがされただけだったが、その後きれいに撤去されて現在の形になった。


P1270429.JPG














残されたトイレは大きな改造はされていないようだ

変更点は便座の周りにゴムシートが貼られ、ステッカーが新しくなったくらいだろうか。

最近の鉄道車両のトイレは洋式が標準なので、このような和式便所は消えていってしまう運命なのかも。



最後にデッドセクション通過時に室内灯が消灯して非常灯だけになる419系の車内をご覧ください。



拍手[2回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール
URL
コメント
パスワード
食パン。
とうとう419系、廃車になってしまうのですね。
ワインレッドの「TOWNトレイン」時代が好きでしたよ。
当時は「ひょうきん電車」なんて呼ばれてましたね。
でも、715系の廃車と共に消えてしまうかと思いきや、今日まで生き残ってくれたのですから、良しとしなければならないのかもですね。
西瓜人 URL 2011/03/11(Fri) 編集
Re:食パン。
>とうとう419系、廃車になってしまうのですね。

引退してしまいましたが、再登板なんてことがあるのかと妄想しています。
電機ブラシの供給が途絶えたために4月から列車本数が減るそうです。
そこでまだ使える419系が・・・、などと考えています。
管理人 2011/03/30(Fri)
この記事へのトラックバック
トラックバックURL :
[362]  [361]  [360]  [359]  [358]  [357]  [356]  [355]  [354]  [353]  [352]  [HOME]
広告
プロフィール
名前: neκοmαsκ
職業: まだ解雇されていません
趣味: ほっつき歩くこと
カウンター
ブログパーツ
Visited Countries Map
Create your own visited countries map or check out the JavaScript Charts.
最新コメント
[04/14 きょうたろう]
[05/29 Apahapiz]
[05/20 Atetapai]
[05/18 Aporugim]
[05/10 Azahotsur]
ブログ内検索
広告












忍者ブログ / [PR]
/ Designed by 日常のつぼ
Copyright どっか行きたいな。BLOG. All Rights Reserved.