世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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台湾糖業鉄道はサトウキビやその製品の輸送だけでなく、旅客輸送も行っていた。
その旅客列車には機関車が牽引する客車やディーゼルカーが使われていた。
写真の車両は「勝利號」と呼ばれるディーゼルカー。
1949年(昭和24年)に日立製作所で製造されたそうだ。
日本製らしいスタイルなので、日本のローカル線にいても違和感ないでしょう。
車体の側面には「勝利號」のエンブレムが付く。
右側の羽が付いたマークは台湾糖業鉄道の社章だ。
車内に入ることはできないので、腕を伸ばして正面の窓から撮影してみた。
いや~、こういう車内が好みです♪
板張りの床、板張りの壁、座席や網棚?まで板張りです。
グワングワンと激しいエンジン音を唸らせ、サトウキビ畑の中の線路を走らせてくれないだろうか。
台湾南部にある小さな町、烏樹林。
ここにかつてのサトウキビ鉄道(台湾糖業鉄道)を利用した観光列車が走る。
乗客が乗る客車はかつてサトウキビを運んだ貨車を改造したもの。
牽引する機関車の主力は徳馬牌と呼ばれる西ドイツ製のディーゼル機関車。
1976年(昭和51年)に製造された台湾糖業鉄道最新鋭の車両だ。
烏樹林駅から片道約20分、軌間762mmの線路をゆっくりとしたスピードで往復している。
この観光鉄道の始発駅、烏樹林駅の構内がまた楽しい。
かつてのサトウキビ鉄道(台湾糖業鉄道)で活躍していた車両が保存されているのだ。
たくさんの保存車両をじっくり見学していると、観光列車の出発時刻を逃してしまいそうだ。
このディーゼル機関車は日本の日立製作所で1967年(昭和42年)に製造されたもの。
ステップを登って運転台に入ることもできる。
台湾の人は運転席に座って記念撮影することに忙しいようだった。
1935年(昭和10年)から1939年(昭和14年)にかけて160両が製造されたC56形蒸気機関車。
戦時中に90両が日本からタイへ供出され、泰緬鉄道などで使用されていた。
爆撃などで約半数が失われるが、戦後も46両がタイ国鉄に残って活躍することに。
そしてタイで引退したC56形のうち2両が日本に戻り、1両は靖国神社で静態保存、もう1両は大井川鉄道での動態保存へ。
大井川鉄道のC56 44号機(タイ国鉄735号)は日本仕様に戻され1980年(昭和55年)より運転を再開。
その後の2007年(平成19年)より再びタイ国鉄仕様に戻して運転されてきた。
タイ国鉄仕様ではボイラー部分が緑色に変更され、炭水車の側面にタイ国鉄の略称ร.ฟ.ท.が大きく書かれている。
この姿も2010年(平成22年)8月28日まで。
再び日本仕様に戻されることになった。
戦火を潜り抜け、日本に戻って現在も走り続けるC56 44号機。
タイ国鉄仕様最終日前日の姿を千頭駅で撮影したのでご覧ください。
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