何度か紹介したタイ国鉄の12系客車。

しかし日本から輸出したのはタイだけじゃなく、フィリピンにも。





フィリピン国鉄にはJR東日本とJR九州から12系客車が送られた。

ただし、使われているのはJR東日本の車両だけで、JR九州の車両はまったく使われなかったそうだ。

塗色は日本時代とほとんど変わらず、白帯が赤帯になったくらい。

そして一番変わったのが投石避けで窓に金網が取り付けられたこと。




その金網越しから見る車窓は・・・、線路沿いずっとスラム街。

石を投げられるし、心穏やかに乗車していられない。

そんなところを走る12系客車の最後尾から見るマニラの光景を動画に撮ったのでご覧ください。





こんな感じだったフィリピン国鉄も、今はすっかりリニューアルされたそうです。

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バンコク周辺で活躍する元JR西日本の12系客車。

日本でなら最後尾に車掌室が来るように組成されるので、このお顔が表に出ることはあまりありません。

今日はそのお話ではなくて、「禁煙」について。

















12系客車の車内、やっぱり日本らしさがあって落ち着きます。

今日注目するのは、デッキに出る扉の両側に貼られた禁煙のステッカー。

左のステッカーはただの丸い禁煙マーク。

右のステッカーは大きめで、何かいろいろ書いてあります。

















それもタイ語じゃなくて中国語と日本語！

違反した人は2000バーツ罰金をとられます。

こんなことを日本語で書かれるということは、ルールを守らない日本人が多いと言うこと？

みなさん、タイ国鉄の車内は禁煙です！

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タイ国鉄北本線と南本線が分岐し、バンコク地下鉄の終点でもあるバンスー駅。

長距離列車に乗ると駅の脇に古い客車が置いてあり、いったい何の客車だろうと気になっていた。

実際に見てみようと、今回初めてバンスー駅に降りてみました。

















本線の脇に置かれていたのはダブルルーフを持つ木造の2軸客車。

現在のタイ国鉄で走る客車に比べたら半分にも満たないような小さな客車だけど、連結器だけは立派だ。

気になる車内だけど、中に入ることはできず、外から見るかぎり店舗になっているようだった。

説明板などもなく、いったいどんな客車などかも不明。

















さらに木造客車の後ろにもう1両。

こちらは現在も使われている客車に近いスタイル。

車内には本がたくさん置かれているのが見え、これは図書館？

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ファランポーン駅で一番広く、ドームの真ん中にある4･5番線ホーム。

ここに踏切事故を防止するための展示物が置いてあった。

自動車や背景はおもちゃのようだし、踏切の遮断機は簡素な造り（素直に言えば「ちゃっちい・・・」）。

まあ、啓蒙活動のための展示物なんだから、実際はこれで充分。

踏切の前では一旦停止するとか、左右をよく見るとか、事故防止の広報ができればいいのだから。

しかし、しかし・・・、

レールだけは本物！

なぜそこに気合を入れる！？

これを担当した人の、鉄道マンとしてのプライドなんだろうか。

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最後に紹介するのは入換え用ディーゼル機関車。

日本のDE10形のようなセミ・センターキャブの車体を持つ。

頭端式のファランポーン駅では到着した客車列車の後ろに連結し、車庫に引き上げる姿を良く見かけた。

ただ、今年の訪タイではその姿をまったく見ることができず。

代わりに入換えで活躍していたのはGE形だった。

このディーゼル機関車の方が新しいはずなのに、どこへ行ってしまったのか。

ちなみに、製造年や製造メーカーなどはわかりません（・・・ゴメンナサイ）。

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マッカサン鉄道工場の片隅に留置されているこのディーゼル機関車はDA500形。

柵で下半分が隠れてしまっている部分は青く塗装され、真ん中に黄色の細帯が入る。

1952年（昭和27年）にアメリカのダヴェンポート社で製造されたが、すでに引退済み。

片運転台の車体を持ち、現役時代は2両1組で使用された。

蒸気機関車全盛時代に投入された貴重なディーゼル機関車黎明期の車両だけに、キチンとした場所で保存してほしい。

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1995年（平成7年）～1996年（平成8年）にHID形の後継機としてデビューしたGEA形ディーゼル機関車。

アメリカのGE（ゼネラル・エレクトリック）社で38両が製造されたタイ国鉄の最新鋭機だ。

ただ、このGEA形が登場してから長いこと本線用機関車が登場していない。

一応、古参のGE形を置き換えるために新型機を製造する計画があるとか。

赤字のタイ国鉄に実行する力があればいいのだけれど。

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