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        世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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Fラインにはまだまだ他の国の車両が運転されている。

写真の電車はオーストラリア・メルボルンから1983年(昭和58年)にやってきたW2クラス。

1928年(昭和3年)に製造され、客室の扉が中央に寄っているのが特徴だ。




P1250632.JPG














道路から車庫に留置されている車両を撮ってきました。

手前の車両は2004年(平成16年)にベルギー・ブリュッセルからやってきた。

1952年(昭和27年)に製造され、ブリュッセルの細い路地に対応できるように前面がギュッと絞られている。

サンフランシスコにやってくるまでずっとブリュッセルで活躍していたのだが、なぜか塗装はスイス・チューリッヒ。

これは姉妹都市の縁でチューリッヒの塗装にしてしまったからだとか。

そして後ろの青と黄色の車両はサンフランシスコ生え抜きの電車。

1914年(大正3年)に製造され、1958年(昭和33年)に引退したが1983年(昭和58年)に復活したそうだ。

この他にも元・神戸市電(廃線後に広島電鉄へ譲渡)の車両がいるけど、現在は休車中。

Fラインの延長計画が実現すると営業運転に投入されるそうだ。



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FラインでPCCカーに次ぐ勢力なのがイタリアのミラノからやってきた車両たち。

Peter Wittsという愛称を持ち、総勢10両がFラインを走っている。

車両自体は1928年(昭和3年)に製造され、1984年(昭和59年)にサンフランシスコへと譲渡されてきた。

オレンジ色の塗装は現在のミラノで使われているもの。

そして、同型車は今でも現役でミラノの町で活躍中だ。


P1250342.JPG














こちらの黄色と白の塗装はPeter Wittsがデビューした頃のもの。

1920年代はこの塗装だったそうだ。

そして最後は1930年~1960年代の塗装の車両を動画でどうぞ。



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今日はさらにその他の都市の路面電車の塗装をされたPCCカーを紹介します。

1枚目はクリーブランドの塗装。

車両自体はフィラデルフィアのものではなく、ミネアポリス・セントポールで使われていたそうだ。

1946年(昭和21年)に製造され、1953年(昭和28年)にニューアークへ譲渡。

長い間ニューアークで活躍したあと、2004年(平成16年)にサンフランシスコ入りしたそうだ。




P1250221.JPG














派手なクリーブランドと違ってシックな感じのこの塗装はカンザスシティ。

カンザスシティの路面電車は1957年(昭和32年)に廃止されている。

こちらの車両自体はフィラデルフィアからやってきたもの。



P1250273.JPG














こちらはルイビルの塗装の車両。

ルイビルってあまり聞いたことの無い都市だけど、ケンタッキー州にあって競馬で有名とのこと。

この都市の路面電車は1948年(昭和23年)に早くも廃止されてしまったそうだ。

そしてそして、この車両が・・・、


P1250621.JPG














故障してしまいました・・・。

他の車両に牽引され、車庫へと帰っていきました。

棒連結器が実際に使用されるところを見るのは初めて。

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Fラインを走るPCCカーには他にも色々な都市の路面電車の塗装の車両が走っています。

1枚目の写真の車両は1950年代のサンフランシスコの塗装。

車両自体は1948年(昭和23年)に製造されてフィラデルフィアで走っていたもの。

サンフランシスコにやってきたのは1992年(平成4年)だ。

実は現在のサンフランシスコで走る片運転台タイプPCCカーは、フィラデルフィアからの譲渡車ばかり。




P1250223.JPGP1250224.JPG














次の2枚は本家であるフィラデルフィアの塗装。

右側の車両は製造年より古い1938年(昭和13年)の塗装だ。




P1250253.JPG














こちらはニューヨークのブルックリン地区を走っていた路面電車の塗装。

1956年(昭和31年)まで走っていたそうだ。

かつてはブルックリン橋を渡ってマンハッタンまで乗り入れていたとか。



本日の最後はロサンゼルス塗装の車両の動画をどうぞ。



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Fラインを走るPCCカーには片運転台タイプだけでなく、両運転台タイプも走っている。

両運転台タイプの車両の特徴は扉が前後両端に設置されていること。

そして前面窓の傾斜がきついこと。

写真はまた違う塗装の車両だけど、これはサンフランシスコの塗装(やっと地元の塗装です!)

1940年代の電車の塗装とのこと。

車両自体は1948年(昭和23年)の製造。


P1250241.JPG














こちらの塗装はセントルイスで走っていたイリノイ・ターミナル鉄道のもの。

都市間鉄道として走っていたが1956年(昭和31年)に旅客営業廃止、その後は貨物鉄道として存続していたそうだ。

50年以上も前に鉄道が衰退してしまっていたなんて・・・。

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今日はFラインを走るPCCカーの車内を紹介します。

座席はすべてレザー張りの前向きのクロスシート。

2人掛けが基本で、前扉と中扉の間は片側1人掛けの座席もある。

照明は小さな丸いカバーの白熱灯(白熱灯色の蛍光灯?)が2列に並ぶ。

もちろん、冷房はありません。


P1250233.JPG














最後部は徐々に車体幅が狭くなっていくので、通路もそれに合わせて徐々に狭くなっている。

そして一番後ろの座席は幅が狭い分、4人掛けに。

最後に夜の車内の様子を動画でどうぞ。



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カストロとフィッシャーマンズワーフを結ぶ路面電車Fライン。

サンフランシスコ名物のケーブルカーが更新のために長期運休したとき、レトロ車両を運行する路線として整備された。

PCCカーと呼ばれる高性能車(日本の都電などでも導入)や、旧型車がこのFライン専用で運転されている。

そしてPCCカーは、1両1両がアメリカ各地の路面電車の塗装をそれぞれ施されている。

今日の写真のPCCカーはボストンの塗装。


P1250200.JPG














このPCCカーは片運転台タイプ。

進行方向左側には扉が無く、後ろには運転台も無い。

両端の終点はループ線になっているので、進行方向を変えずに運転できるようになっている。



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