世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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タイ南部のハジャイ駅に停車するステンレス製の客車。
実はコレ、タイ国鉄に在籍する客車ではなく、マレー鉄道の客車だ。
1日1往復、マレーシアの首都クアラルンプールから国境を越え、ハジャイまで国際列車が来ている。
その編成は寝台車1両+座席車1両+電源車1両、合計たったの3両をディーゼル機関車が牽引する。
マレーシア領内では食堂車を入れた長い編成なのに、タイに乗り入れるて来るのは3両だけなのだ。
寝台車の車内はタイ国鉄の2等寝台車と同じくレール方向に寝る2段寝台。
タイ国鉄には無かったが、マレー鉄道では上段寝台にも小さな窓が付く。
ただし車体の断面が小さく天井が低いので、起き上がったときの居住性はあまりよろしくない。
そして日中でも寝台を畳まないので、昼近くになっても上段寝台の乗客はベッドで横になっているしかない。
あと、夜は冷房効きすぎ!
車両は新しいけど、個人的にはイマイチです。
「エアコン付き」2等寝台車があれば「エアコン無し」2等寝台車もある。
14系寝台車の隣に連結されているのがそのエアコン無し2等寝台車だ。
車体は鋼製で裾が丸く、ドアは手動(このスタイルが座席車を含めタイ国鉄の在来客車で一番多いタイプ)。
座席車と外観が似ているからか、鋼製寝台車には窓上にタイ語で「2等寝台車」と書いてある(多分・・・)のが特徴。
日中は窓を全開にして(それでもかなり暑いけど)タイの各地を走っている。
その窓は1段下降窓で日除けに2段上昇式のアルミ製ヨロイ戸が付く。
車内はエアコン付き2等寝台車と同等の設備だが、その古さは否めない。
座席はかなりへたっていて、ベッドにしたときの寝心地は少し悪い。
そして夜になってベッドをセットするときには窓が閉められてしまうけど、ドアが開いているので風通しは意外と良い。
夜の下段寝台の中は↑↑のような感じ。
2005年(平成17年)2月まで東京~下関を結んでいた寝台特急「あさかぜ」。
運転終了後、「あさかぜ」で使用されていた24系25形客車は海を渡ってタイにやってきた。
先にタイに来ていた14系客車と違い側面のステンレス帯が残されたうえ、黄色帯が追加されている。
運用では14系寝台車と同じエアコン付き2等寝台車として使用中。
車内の寝台は14系のようなガラス戸は付けられず、日本で走っていたときのまま。
通路側の折りたたみテーブルも現役だ。
それから寝るときは奥の窓際に置かれた茶色のマットを使用するので、寝心地はタイの方が上。
ベットメイクも客室乗務員がやってくれるのでJR時代より快適な夜行列車の旅ができるかも(乗り心地は・・・?)。
そして「あさかぜ」に連結されていた特殊な客車もタイに来ていた。
14系座席車の隣に連結され留置していた色褪せた客車はスハ24形客車。
その外観の特徴はパンタグラフが付いていること。
これは他の客車のサービス電源を供給するために12系客車を改造、客室はラウンジにされて「あさかぜ」に組み込まれた。
日本では架線から電気を取り入れて他の客車にサービス電源を供給していたけど、現在のタイ国鉄に電化区間はない。
タイではいったいどのような用途で使用するつもりなのだろう。
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