世界中の鉄道の、地味~なところを中心に。
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九州新幹線全線開通など、話題の多い今度の3月ダイヤ改正。
その陰でひっそりと消えていく車両がJR北陸本線を走る419系電車だ。
写真のように大きな断面を持つのっぺりとした先頭形状から「食パン」の愛称が付けられた。
419系は、余剰になった寝台電車581・583系を1985年(昭和60年)に近郊型改造したもの。
米原寄りに連結されるクハ419形はクハ581形を改造した車両で、特急型の前面がそのまま残る。
食パンと呼ばれるクモハ419形やクハ418形は中間車を先頭車化改造した車両だ。
寝台電車の大きな断面に切妻型の運転台を付けたので、のっぺりとした前面になってしまった。
車内はセミクロスシート化されたが、クロスシート部には種車のものがそのまま使われている。
座面を引き出せば寝台にもなるボックスシートなので、シートピッチはかなり広い。
そしてボックスシートの上には中段と上段の寝台を収納していたケースが今でも残る。
側窓は種車の固定窓も残るが、一部は換気用に開閉できる2段窓に改造された。
国鉄型特急車両には標準装備だった横長の固定窓を4分割したので、ここも特徴的なアイテムになった。
ちなみに壁に埋め込まれた肘掛けは種車のもの。
増設された扉は種車のものと同じ幅700mmの折戸。
これではラッシュ時に対応することができず、遅れの原因となっていた。
そのため最近のダイヤでは混雑する列車に入れないように運用されている。
1両に2箇所あったトイレは片方が閉鎖され、奥の1箇所のみが使用されている。
トイレの前にある大きく開いたスペースは、かつて洗面台があった場所。
以前は洗面台の上にカバーがされただけだったが、その後きれいに撤去されて現在の形になった。
残されたトイレは大きな改造はされていないようだ
変更点は便座の周りにゴムシートが貼られ、ステッカーが新しくなったくらいだろうか。
最近の鉄道車両のトイレは洋式が標準なので、このような和式便所は消えていってしまう運命なのかも。
最後にデッドセクション通過時に室内灯が消灯して非常灯だけになる419系の車内をご覧ください。
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長野電鉄に乗ったあとは、長野駅前から新宿駅行きの高速バスで帰京。
この高速バスを選んだ理由の1つが、横川サービスエリアで休憩すること。
横川と言えば、かつて信越本線の列車に碓氷峠を越えるための電気機関車を連結していた横川駅を思い出す。
この横川サービスエリアには、その横川駅で駅弁を販売している「おぎのや」が出店しているのだ。
さらになんと、「おぎのや」の前にはJR九州で廃車になったキハ58が置かれている!
取り付けられたサボは上野~湯田中を結んでいた急行志賀のもの。
信越本線屋代駅で長野行きと分割し、長野電鉄湯田中駅まで乗入れていた急行列車だ。
急行志賀は1961年(昭和36年)に上野~長野を結ぶ列車として運転開始。
長野電鉄へは1962年(昭和37年)乗入れを始め、途中で169系電車化、1982年(昭和57年)に廃止された。
また、途中66.7‰の碓氷峠を越えるため、横軽対策がされたキハ57形という気動車が投入されている。
保存されているのはキハ58形だけど、車両表記をキハ57 26としているところは流石!
運転席部分はアクリル板で覆われ、中に入ることはできない。
そして良く見ると、実際はもっといろいろあるはずの運転台の機器類が少なくなっている。
車掌台側なんて機器類が何も付いていない状態にされてしまっているし。
客室部分はニセモノです(笑)
運転台部分だけがホンモノの車体で、客室部分は後付けしたもの。
床も運転台より低くなっているので、横から見ると窓の位置や赤の塗り分けとかがおかしい。
でも、座席や網棚などの備品はホンモノだと思う。
天井を見ればホンモノの「JNR」の扇風機やクーラーの吹き出し口まで設置!
ちなみにエアコンは別に動くモノが付いているので、写真の吹き出し口は機能していないかと。
天井まで見る人はそんなにいないと思うけど、なかなか凝ったキハ57であります。
久しぶりに「峠の釜めし」をいただきました(前回食べたのは長野新幹線開通前)。
本当ならキハ57の車内で食べたかったけれど、高速バスの休憩時間は15分ほど。
写真を撮っていたら時間が無くなってしまい、食事はバスの車内で。
長野電鉄に在籍するもう1つの特急車両が1000系ゆけむり。
ご存知の通り、元・小田急ロマンスカーHiSE10000系電車だ。
1987年(昭和62年)~1989年(平成元年)にかけて11両編成4本が製造された。
長野電鉄には2005年(平成17年)に2編成が譲渡されて4両編成へと短縮、2006年(平成18年)より運転を開始した。
車内は小田急時代と同じ回転クロスシートで、壁面に折り畳みテーブルが付く。
この時代に製造された特急車両としては珍しく座席はリクライニングしない。
長野電鉄では全席自由席だけど、網棚に付いている座席番号表示もそのまま。
そして特急ゆけむりに乗ったらぜひ押さえたいのが展望席。
ここも自由席なので早いもの勝ちだ。
小田急線ではなかなか取れない一番前の席も、長野電鉄なら・・・。
私も長野で初めて小田急ロマンスカーの展望席一番前に座れました(笑)
それでは現在も小田急線で活躍する10000系HiSEと、長野電鉄湯田中駅に到着する1000系の動画をどうぞ!
そしてやっぱり元・地下鉄日比谷線3500系と並ぶ姿は違和感ありすぎです。
2011年(平成23年)2月26日、長野電鉄で2100系スノーモンキーが営業運転を開始した。
2100系はご存知の通り、特急成田エクスプレスで活躍していた元JR東日本253系電車。
再デビューに際しても、塗装など外観はほとんど成田エクスプレス時代のまま。
ステッカー類が変えられたほか、温泉に入る日本ザルの大きな写真が側面に貼られたのが目立つくらい。
客室内もそのまま。
集団見合い式の座席や蓋付きのハットラックもまったく変わっていない。
スーツケース用の荷物置き場もそのままだった。
ただし、トイレは閉鎖され、洗面所も鏡を残して蓋をされてしまった。
湯田中方に連結された元クロハ253のクハ2100。
普通席はJR時代にグリーン席から格下げ改造を受けていて、この車両だけ回転リクライニングシートが並ぶ。
網棚も蓋が無いタイプだけど、これは全部JRで改造を受けたもの。
運転席後ろにあるグリーン個室もそのまま残る。
長野電鉄では指定席として発売し、個室料金は1000円と比較的リーズナブル。
成田エクスプレスでは手が出なかったグリーン個室も、ここでなら手が出せる!
個室券を買ってみようと思ったけれど、乗った列車では売り切れでした・・・。
次の動画は特急スノーモンキーから車窓を撮ったもの。
驚いたのは自動放送まで成田エクスプレスとほとんど同じ!
チャイムから音声まで、成田エクスプレスのような感じで作ってあります。
JRに残った253系はその姿を大きく変えたけど、長野電鉄は成田エクスプレスのままで生き残っています(笑)
でもやっぱり元・地下鉄日比谷線の3500系と並ぶ姿は違和感がありすぎ。
成田空港から東京・新宿・横浜などを結ぶ特急成田エクスプレス。
その成田エクスプレスの初代専用車両253系が運用をはずれたのが2010年(平成22年)6月30日。
ほとんどの車両が廃車されたなか、3両編成2本が長野電鉄に譲渡されることになり、東急車輛に入場。
改造工事を終えて12月23日、長野電鉄へ甲種輸送が実施された。
最近はスカイライナーが多くなったけど、海外へ行くときには何度もお世話になった253系。
長野へ旅立つ姿を見てみたいと思ったけど、この日は祝日だし、途中駅は人が多そうな予感。
そこで普段は旅客車両が走らない高島貨物線を走る姿を見てきました。
DE10形ディーゼル機関車に牽引された253系は成田エクスプレス時代とほぼ同じ姿。
変わったのはN'EXやJRのロゴが消されたことくらい。
このままの姿で長野を走るのだろうか。
その成田エクスプレスの初代専用車両253系が運用をはずれたのが2010年(平成22年)6月30日。
ほとんどの車両が廃車されたなか、3両編成2本が長野電鉄に譲渡されることになり、東急車輛に入場。
改造工事を終えて12月23日、長野電鉄へ甲種輸送が実施された。
最近はスカイライナーが多くなったけど、海外へ行くときには何度もお世話になった253系。
長野へ旅立つ姿を見てみたいと思ったけど、この日は祝日だし、途中駅は人が多そうな予感。
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このままの姿で長野を走るのだろうか。
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